アルトは、大型ショッピングセンターなどにある「こどもの広場」みたいな場所が大好き。

私なんて見向きもせずに、まるで遊園地にでも来たかのように夢中で遊ぶ。

1番好きなのは、人。

少し大きいお兄ちゃんお姉ちゃん。
同じくらいのお友達。

近づいて一生懸命話かける。

面白いのは、アルトより少し上の3歳くらいのこども。
遊んでくれようとする子や、わざとちょっと意地悪する子。

アルトはまだ、【意地悪】がわからないから、ぽかんとしながらも一生懸命に近づこうとする。

高速はいはいで追いかけるけど、大きいお兄ちゃんたちは自由に駆け回れるから、がんばってもがんばっても、たどり着けない。

右に左に、今度は後ろに…。

なんだか健気だなーって。

大人は恐いみたいけど、こどもは大好きなアルト。

まだ、【恐さ】を味わってないからなのかもしれない。
悲しい思い、辛い思いを経験すると、アルトはどうかわっていくんだろう。

私も子供の頃経験がある。
意地悪された後、他の友達に同じ事をしていた経験。

成長するって、大変なんだなーって思う。

人の嫌な面を見ないでは生きていけないけれど、アルトはどう成長していくんだろう。
私は何を手助けしてあげられるのだろう。

でも、今はまだ、天使の心で無我夢中で笑っているアルトが、今日はとても愛おしく感じたのです。

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