【29日】 

17:00 陣痛らしき痛みが、不規則ながらも現れる。
    20〜50分間隔くらい。

19:00 10〜15分間隔。
  
    もしかして…と思い始め、入浴を済ませる。
    
20:00   また、不規則な陣痛に戻る。
      1時間何も痛みがないこともある。

 ※その後、10〜40分間隔くらいの不規則な痛みが続く。

【30日】
00:00  10〜20分間隔 
       
      痛みが強くなる。 
      痛みがある度に、トイレに行きたくなる。
      やはり便をしたい感じ。

02:00   7〜15分間隔 

     まだ、完全に10分間隔ではないけれど、
     痛みが強くなってきたため、病院に?。
     看護師さんには、まだ早いかもと言われたけど、
     病院に来ても良いと言われたので向かう。

02:30   入院
      NSTでは、10〜15分間隔。

04:00   7〜10間隔  陣痛開始とされる。
      子宮口  3〜4?
      痛みが強くなる。
      陣痛のたびに、ただただ耐える感じ。
      
    
07:00   子宮口  5〜6cm
      
      痛みと戦う。
      陣痛のたびに大声を出し、身体をよじる。
      呼吸法は、できない。
      声を出すことによって、息を吐き出し痛みを逃す。
      「あーーーーーーっっ!!あーーーーーーっ!!」
      って感じ?!  

08:45   子宮口 9?
      どうしても痛みがくると息んでしまう。
      ただ、痛みは強く、ひたすら耐え、
      『いったいいつまで続くの?早く終わって!!』
      と、もう何がなんだか分からない状態。
      

      ※陣痛開始からここまでは、かなり順調なペース。
             

09:50   分娩室入室

     いきみの練習をする。

     2回大きく息を吸って、思い切り息む。
     手と足を踏ん張り、肛門に力を入れる。
     その後すぐにもう1度息を吸い、さらに息む。

何回か息む。
1時間は、あっという間に過ぎていく。
私もだんだん、息むことに疲れてくる。
ただ、息むのも大変なのだけど、息むほうが痛みは消える。
何回か、「息まずに休みましょう。」と助産師さんに言われるんだけど、息まないと、痛みをそのまま受け、絶えられない。

旦那は、私とともに息を吸い、一緒に息み、ずっと声をかけてくれている。痛みが強いと、旦那の手や身体に、強くしがみついてしまう連続。

そして、何度か旦那に陰部を見てもらう。
子宮口はぱっくり開き、その奥に、赤ちゃんの頭が見えるそう。
最初は、子宮口の入り口から3センチ奥くらいに頭が見えるそうだ。

なかなか赤ちゃんが降りてこられない。赤ちゃんの心拍も少し下がり気味。
助産師さんの話では、どうも、心配していた通り、
骨盤の大きさに対し、赤ちゃんの頭が少し大きいらしい。
先生も、「レントゲン取っってあった?」と、いまさら確認している。

私はもう本当にわけが分からず、ただただ耐え、
「もうどうなってもいいから、この痛みをどうにかしてー!!」
「この痛みから、早く開放してー!!」と夢中だった気がする。

1時間半ほど経って、赤ちゃんの心拍も戻ってきて、
1番狭い位置は抜けたとのこと。
旦那が確認すると、子宮口のすぐそこに頭があるそうだ。

そして息みすぎ為、陰部が浮腫んで物凄い腫れていて、
そうすると、またまた赤ちゃんが出にくくなるそうだ。
(この浮腫みは、出産後退院するまで続き、大変でした。)

分娩室に入って約2時間半。これは長すぎるようだ。
吸引かも知れないという雰囲気。

12:15  『もう出しますよー。』
     そう助産師さんが言って、準備を始めた。
     赤ちゃんを迎えるため、脚や陰部の下の台に、
     除菌シートのようなものが引かれた。

     先生も二人がついてくれている。
     看護婦さんも増えて、私の周りは10数名の人で、
     取り囲まれている。少し異様な雰囲気だったと思う。
   

     先生が私のお腹を思い切り何度も押す。
     心臓マッサージなんてもんじゃないくらい。
     15回くらい押しただろうか?
     いや、20回超えていたかもしれない。

午後0:42  ぬる…という感じとともに、赤ちゃんの顔が見えた。

     痛みが消えた…。
     産まれたのだ…。

     小さな声で、『おぎゃー…』と聞こえた。

     産んだという実感はない。
  『やっと終わった、痛みを乗り切った』そんな思いだった。

  先生の大一声は、『これは教科書に乗るくらいの難産だ。』
          『帝王切開だったな…。』

  回旋異常で、顔から産まれて来たし(笑)
  
  すぐに、旦那がへその緒を切って、その後胎盤が出た。
  そして、会陰切開部分を縫いあわせる。
  (結構痛いが、陣痛よりは痛くない)

   その間にも赤ちゃんはお口からチューブを入れられ、    羊水など吸い取られ身体もきれいにしてもらっていた。

  体重2850g 身長50cm 元気な男の子だ。

  その後、赤ちゃんは旦那に抱いてもらい、
  私の胸に抱かれた。カンガルーケアだ。
  おっぱいを吸ったのか吸わないのか?
  乳首を口に加えて、そのあと暫く胸に抱かれていた。

  感動というより、夢中…。
  実感はない。
  なんともいえない不思議な時間と空間。

  あっという間に、無我夢中で過ぎた時間。 
  ただ、旦那と私と、そして新しく向かえた家族の
  「出発の儀式」だったのかもしれない。

  出産の痛みは、忘れてしまうもの…。
  そんな言葉だけが、心に響く。

  新しい家族を向かえ、幸せに包まれているのだから…。

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